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保釈・保釈金(弁護士コラム)

保釈に強い刑事事件の弁護士が、保釈・保釈金のよくある質問にお答えします。保釈・保釈金のことでお悩みなら、弊所の刑事弁護士にご相談ください。名古屋など全国の都市でお待ちしております。

保釈・保釈金の弁護士コラム

保釈とは?保釈の意味とは?

保釈とは、どのような状態を意味するのでしょうか。

保釈とは、起訴後・判決言い渡しまでの間、勾留の執行を停止して、あなたの身柄拘束が一時的に解かれている状態です。

保釈と釈放の違いとは?

釈放との違いは、保釈が起訴後判決までの間、勾留の執行を停止することで身柄が解放されるものであるのに対して、釈放は手続きがどの段階にあるかを問わず、また原因を問わず、あなたの身柄が解放されるものです。ただし、両者はまったく別物というわけではありません。保釈は、起訴後の釈放の1つです。

起訴されないと保釈されない

保釈はいつからいつまでの期間においてできるでしょうか。保釈は、起訴されてから判決が言い渡されるまで、請求することができます。したがって、起訴された当日に、保釈請求をすることができるのです。

保釈金とは?保釈金の意味とは?

保釈金とは、なんでしょうか。また、何のために納めるものでしょうか。

保釈金は逃亡・証拠隠滅をさせないための担保

保釈金とは、厳密には保釈保証金といいます。保釈をすると、あなたの身柄拘束が判決までの間解かれることになるので、逃亡や証拠隠滅ができるようになります。そこで、逃亡・証拠隠滅を防止して期日への出頭を確保するために、担保として、一定の金銭を納付させるものとされているのです。

保釈金は返金してもらえる

保釈金は判決までの間の逃亡防止の担保なので、判決が言い渡された後は、返金されます。これに対して、判決までの間にあなたが逃亡するなどして保釈が取り消された場合には、保釈金も没収(法的には没取〔ぼっしゅ〕)されることがあります。没収された保釈金は国庫に帰属し、使い道は税金などと同様になります。

保釈金の相場とは?

保釈金の相場は、あなたが一般人並みの経済力であれば、150万円から200万円が目安になるとされています。あなた本人では保釈金を工面できない場合には、保釈金の立替払いをしてくれる団体もあります。

保釈の流れを教えてほしい。

ここでは、保釈手続きの流れについて見てみましょう。

保釈請求が認められる場合

逮捕や勾留を経て起訴された場合、起訴された当日から保釈請求を行なうことができます。すると裁判所は、検察官から意見を聴取します。また、弁護人は裁判官と面接を行ないます。これらの検察官意見と裁判官面接とを経て、保釈の許可または不許可の決定が出されます。保釈が許可される場合には、裁判所の出納官吏に現金を持参して、保釈金を納付します。納付が確認されると、検察官に通知が行きます。それを受けて、検察官は刑事施設の職員に対して、あなたを釈放するよう指揮します。この釈放指揮があって初めて、あなたの身柄は解放されます。

保釈請求が認められなかった場合

保釈請求が却下された場合には、不服申し立てをすることができます。不服申し立ては、却下のタイミングが第1回公判期日前なら準抗告となり、第1回公判期日後なら抗告となります。不服申し立てがあると、保釈を却下した裁判官とは別の裁判官によって、再び判断してもらうことができます。不服申し立てが認められた場合は、保釈が許可されます。これに対して、不服申し立てが認められなかった場合でも、その後に事情の変更があれば、何度でも保釈を請求することができます。

保釈の条件は?

保釈される際、裁判所から、保釈中に守るべき条件がつけられることがあります。

この条件には、どのようなものがあるでしょうか。

保釈のための条件とは?

代表的な条件としては、身元引受人の住所に居住すること(制限住居)、外泊をしたり住居を変更したりするにはあらかじめ裁判所の許可を得ること、保釈中に3日以上の旅行をする場合にはあらかじめ裁判所の許可を得ること、共犯者と接触してはならないこと、などです。

保釈の条件に違反した場合は

これらの条件に違反した場合には、保釈が取り消されてしまうことがあり得ます。そうなると、保釈されている間に再犯防止のための取り組みを行なうこともできなくなってしまいます。そうなってしまわないよう、保釈条件を実行できない場合には、あらかじめ裁判所に申し出て条件の変更を申し出るようにしたいところです。

保釈の身元引受人がいない場合はどうする?

保釈にあたり、身元引受人がいない場合はどうすればいいでしょうか。

身元引受人がいる場合

身元引受人とは、保釈中にあなたの生活を監督し、責任をもって公判期日に出頭させるよう約束してくれる人のことです。身元引受人がいることは、保釈条件としてその人の住所に居住することが定められるのが通常であることに照らして、保釈が認められるために非常に重要なポイントとなります。

身元引受人がいない場合

問題は、この身元引受人がいない場合です。この場合には、あなたと同居する人でなくても、たとえば雇用主や友人など、保釈中のあなたを責任をもって公判期日に出頭させてくれるよう約束してくれる人物を身元引受人に立てるといった工夫をしたいところです。

保釈金の返還

保釈金は、判決までの間あなたが逃亡や証拠隠滅を行わないことの担保として納付するものです。そのため、判決が言い渡された後は、返還されます。

有罪判決が出ても保釈金は返還される

保釈金の返還については、どのような内容の判決が出るかは条件とはなりません。したがって、有罪判決が出た場合であっても、保釈金は返還されます。

保釈金が返還される時期

保釈金返還の時期は、実刑判決の場合には保釈が効力を失ったとき以降、無罪判決や執行猶予判決の場合には勾留状が効力を失ったとき以降に、返還されます。

保釈金返還の方法

返還の方法・手続きについては、保釈が効力を失ったり勾留状が効力を失ったりして、保釈金の返還事由が生じたことにより、裁判所の書記官が返還手続きを開始します。ただし、書記官が手続きを始めない場合には、保釈金を納付した人から、返還を請求することができます。

よくある保釈・保釈金の弁護士相談

2週間前に家族が逮捕されてしまいました。一刻も早く警察署から出してやりたいのですが国選弁護士から保釈は起訴後だと言われました。保釈とはどういう意味でしょうか釈放との違いを教えてください。いつからいつまでの期間が釈放になるのでしょうか。保釈金を払うのが保釈ですか。保釈でなくて釈放で家族を外に出してやることはできますか。

私の感覚としては、釈放とは短期間の拘束から解かれるようなイメージで保釈は釈放とは異なり比較的長い期間の身柄拘束から解かれるような意味にとっていました。

いつからいつまでと具体的に条文上示されているのでしょうか?

保釈金とはどのようにして金額が決まるのでしょうか。相場はいくらくらいですか。また没収されなかった場合の返金はどのタイミングでしてもらえますか。お金が用意できなかったら立替してもらえますか。また、没収された保釈金の使い道はどうなっているのでしょうか。

保釈金は罪によって金額の相場が変わるのでしょうか?返金は個人に直接帰ってくるのでしょうか?たまに逃亡したりして保釈金が没収されるケースがありますがその場合の使い道ですがやはり裁判所の中でしようされるのでしょうか?そのことについて少し興味があったので教えてください。高額な保釈金が支払えない人のために、貸してくれるところがあることは聞いたことがありますが、弁護士の立替が許されるのならそちらのほうがたすかりますよね。

逮捕されて起訴された後の保釈請求の流れについて教えてください。裁判官面接と検察官意見が出て保釈が許可されたら保釈金納付に裁判所に行きますよね。その後釈放指揮書が出されれば釈放ですか。また、請求が却下された場合でも準抗告、抗告を出して許可されれば保釈されますよね。

逮捕され起訴後にしか保釈請求はできないのでしょうか、裁判の流れがよく分からないので、そこも含めて教えてもらいたいです。保釈が許可されるまで裁判官面接と検察官意見その後釈放指揮という経過をたどるようですが、これはそれぞれ具体的にどのようなことがなされるのでしょうか?

準抗告・抗告の違いがよく分からないので、教えてください。

保釈の際身元引受人は必要ですか。また保釈する時に出される条件について教えてください。共犯者と会わない、かってに居住地を変更しないとありましたが、短期の外泊なら問題ないですか。また違反したらどうなりますか。

保釈する際の条件は皆一律な条件になっているのですか?身元引受人のいない保釈も許される場合があるのでしょうか?周りに親戚も知り合いもいないような天涯孤独の人はどうなってしまうのかとふと思いました。さらに、居住地を変更しないとありましたがどうしてもやむをえない事情で変えた場合・共犯者と偶然あってしまった場合にも違反したことになるのでしょうか?短期の外泊はどの程度なら許されるのでしょうか?短期の範囲を教えてください。

身元引受人について教えてください。保釈の時身元引受人は絶対に必要ですか。いない場合は保釈してもらえないのでしょうか。また身元引受人になったらどのような責任が生じますか。身元引受人になる条件はあるのでしょうか。

身元引受人になるのは今現在弁護してくれている弁護士さんではだめなのでしょうか?

身元引受人になる条件はどういうものですか?

生活や仕事面すべてにおいて責任を負わされるのは酷なように感じます。すべてになってしまうのでしょうか?

保釈金の返還時期と手続きの方法を教えてください。保釈金はいつ帰ってくるのでしょうか。有罪になった場合でも帰ってきますか。返還する際の条件などがありましたら教えてください。

保釈金が没収される場合の条件はどのようなものがありますか?没収されると保釈金は返還されなくなるのですよね?

返還時期ですが保釈が許可され裁判終了後、おおよそどのくらいと決まっているのですか?返還の手続きは弁護士先生もおこなえるのでしょうか?自分ではよく分からないのでこのあたりのことについて相談したいです。

より詳しい解決方法は罪名別よくある質問に続く
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