痴漢の逮捕(弁護士コラム)
痴漢の逮捕に強い刑事事件の弁護士が、痴漢の逮捕のよくある質問にお答えします。痴漢の逮捕のことでお悩みなら、弊所の刑事弁護士にご相談ください。名古屋など全国の都市でお待ちしております。
痴漢の逮捕の弁護士コラム
痴漢で逮捕された。逮捕後の流れは?
あなたが痴漢を行ない、警察に逮捕されたとします。逮捕後の流れは、どうなるでしょうか。なお、迷惑行為防止条例違反の場合を想定します。
痴漢で逮捕された場合
逮捕後、最大72時間以内に、検察官によって勾留請求するかどうかが判断されます。勾留請求された場合、裁判所で裁判官から勾留質問を受け、勾留するかどうかが判断されます。勾留された場合、身柄拘束はそれから最大20日間にわたって続きます。その間に捜査が行なわれ、勾留満期までに起訴するか不起訴にするかが判断されます。
痴漢で起訴された場合
起訴される場合、初犯であれば、略式命令により罰金となるのが通例です。これに対して、罰金の同種前科が複数ある場合には、公判請求される可能性が高くなります。その場合でも、いきなり実刑となることはなく、最初は執行猶予がつくことが多いでしょう。
痴漢で逮捕された。拘留期間は? ※正しくは勾留
あなたが痴漢で逮捕されたとします。この場合、身柄拘束される期間(俗に拘留期間ともよばれます)はどれくらいになるでしょうか。
痴漢で逮捕されてから72時間以内に勾留されるかが決まる
逮捕されてから最大72時間の間に、検察官によって勾留請求するか釈放するかが判断されます。勾留請求された場合、それから数時間〜1日の間に、裁判官によって勾留質問が行なわれ、勾留するか釈放するかが判断されます。
痴漢で勾留されると最大20日間拘束される
勾留された場合、まず10日間、身柄拘束が続きます。勾留が延長された場合には、さらに最大10日間にわたって、身柄拘束が続きます。つまり、勾留される期間は、最大20日間に及ぶのです。このように、逮捕されてから起訴されるまでの身柄拘束期間は、最大23日間に及びます。
家族が痴漢で逮捕された。欠勤の理由は、会社には何と伝えればいい?
あなたの家族が痴漢の容疑で逮捕されたとします。
この場合、家族の勤めている会社は欠勤せざるを得なくなります。それでは、あなたが家族に代わって会社に欠勤の連絡を入れる場合、休む理由は何といえばいいでしょうか。
体調不良が長引くと、会社に疑われる場合がある。
多くの場合は、風邪を引いたとか体調不良であるとかいう理由で当座をしのぎます。この風邪や体調不良という名目は、数日間は使い続けることができます。しかし、それ以上はさすがに会社から疑われ、診断書の提出を求められることがしばしばあります。
自主退職を防ぐためには1日も早い弁護活動を。
風邪や体調不良という名目が使えなくなったら、ついに本当のこと(家族が逮捕・勾留されていること)を話さざるを得なくなります。そうなると、その後釈放されたとしても、職場にいづらくなり、やがて自主退職するというケースも少なくありません。そのような事態にならないよう、逮捕されたとしても勾留されないこと、また勾留されたとしても早期に示談をまとめるなどして勾留を取り消させ、釈放を実現したいところです。
痴漢で逮捕された。釈放・保釈してもらえないか?
あなたが痴漢の容疑で逮捕されたとします。
釈放・保釈してもらうには、どうすればいいでしょうか。
釈放されるためには
釈放されるために最も抜本的な解決は、勾留されないことです。そのためには、まず検察官に勾留請求されないことを目指したいところです。次に、勾留請求された場合でも、裁判官に勾留決定されなければ、釈放されます。また、仮に勾留決定が出された場合でも、不服申し立て(準抗告といいます)をして認められれば、勾留決定は取り消され、釈放されます。
起訴されても、早期に釈放されるためには
勾留されたまま起訴された場合、裁判所に保釈を請求する方法があります。検察官への意見聴取・裁判官との保釈面接などを経て、保釈決定が出され、保釈金を納付したときは、その日のうちに保釈されます。これによって、あなたの身柄は釈放されます。
このように、痴漢の容疑で逮捕された場合に釈放してもらうには、勾留されないこと、勾留されたまま起訴された場合には保釈されることという方法があります。
痴漢と疑われ、騒ぎになった。警察が来る前に立ち去ったが、後日逮捕されることはあるか?
たとえば電車内で、あなたが痴漢をしたと被害者から疑いをかけられ、電車を降りることとなり、警察が来る前に立ち去ったとします。
この場合に、現行犯以外で後日逮捕されることはあるでしょうか。
身元が知られていなくても、後日逮捕される可能性がある。
被害届が出されたとしても、あなたの身元が相手に知られていなかった限り、犯人は不詳とされているでしょう。もっとも、この場合でも、後日になって逮捕されることはありうるのです。ポイントは、あなたの身元が後日判明することがあるかどうかです。
身元が判明する具体的なケース
上のケースでは、駅構内の防犯カメラにより、あなたの容貌はある程度把握されます。それに加えて、SUICAなどの電子マネーを使って改札を出た場合には、改札の出場時刻からあなたの身元が判明する可能性があります。そうなったら、被疑者としてあなたを特定することが可能になります。あとは、これらの証拠に加えて、被害者が証人となってあなたを犯人だと名指しすれば、逮捕状を請求して、あなたを後日逮捕することができるのです。
痴漢の逮捕の弁護士コラム
痴漢で捕まった場合の逮捕後の流れを教えてください。捜査中はずっと拘留されていなくてはならないのでしょうか。起訴後、略式命令が出て罰金を払うケースが多いようですが、初犯であっても公判請求されたりすることはありますか。
略式罰金と起訴され公判請求される場合とで痴漢は過去の判例上どちらが多いですか?
痴漢の捜査は難航するのでしょうか?電車の中とか通りすがりの人だと証拠がほとんどないですよね、いつもその点が疑問になります。捜査をして結論が出るまで勾留はされるものなのでしょうか?逮捕後の流れを具体的に説明していただけると有難いです。
痴漢で捕まってしまった際の拘留期間について教えてください。10日勾留で延長して最大20日と聞きましたが痴漢事件でもそんなに長く拘束されるものなのでしょうか。その間はずっと留置所にいるのが普通なんでしょうか。
勾留期間と拘留期間は原則的に拘束場所や延長期間について異なるのでしょうか?
10日間で捜査ができない場合に20日間の延長が決定されるということなのでしょうか?
家族が痴漢で逮捕された場合会社に欠勤の連絡をしなくてはならないですが、休む理由は正直に言った方がいいのでしょうか。会社に事件の事が発覚する可能性はどのくらいですか。知られずに済むのであれば嘘の連絡をしたいです。
今までのご経験上、会社に欠勤の連絡をする際に休む理由を皆さんはどのように言っているのでしょうか?
家族にもその理由で統一しないとまずいので、よいアドバイスをお願いいたします。
裁判官が勾留決定を決めた後であっても準抗告が通れば釈放してもらえると聞きました。起訴後に裁判所に保釈を請求すると保釈金が必要になりますが、その前に釈放されればお金は用意しなくても大丈夫なのでしょうか。
釈放と保釈の違いは起訴前か後かという話になるとするなら、起訴前に釈放された場合は保釈ということにはならないので、お金はいらないのではないでしょうか?
勾留決定後準抗告がなされるまで、保釈金を入れるかいれないかについて裁判所に連絡する必要があるのでしょうか?
被害者が被害届を出して警察が捜査した場合に痴漢が発覚するケース、つまり現行犯以外での後日逮捕というのはある事なのでしょうか。痴漢事件で現行犯逮捕を免れた場合でも、防犯カメラを調べたり証拠や証人を探したりといった捜査が行われて、忘れた頃にいきなり警察が家にやってくるといったことは実際にあるのでしょうか。
被害者が警察に出す被害届には期限はないのですか?防犯カメラや証人だけで後日逮捕されることはあるのですか、痴漢の場合は現行犯逮捕のみだと思っていたので急に心配になって来ました。