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刑事弁護(弁護士コラム)

刑事弁護に強い刑事事件の弁護士が、刑事弁護のよくある質問にお答えします。刑事弁護のことでお悩みなら、弊所の刑事弁護士にご相談ください。名古屋など全国の都市でお待ちしております。

刑事弁護の弁護士コラム

弁護士が刑事弁護をする意味は?刑事事件の弁護士の役割は?

弁護士が刑事事件で弁護をすることには、どのような意味があるのでしょうか。

刑事弁護士の役割とは?

刑事弁護士の役割は、あなたの言い分を適切に主張して処分に反映させ、処分を軽くすること、ないし適正な処分を実現することです。そのため、無罪を争う事件はもとより、事実関係を認めている事件でも、情状を適切に主張することが刑事弁護士の役割であり、弁護士の意味でもあります。

刑事弁護士のさまざまなタイプ

弁護士の中には、無罪主張の事件は負担が大きいからやりたくないという人もいます。他方、無罪主張の事件にこそやりがいがあるという弁護士もいます。さらに、情状事件にやりがいを見出す弁護士もいます。しかし、こうした「やりたい・やりたくない」ということとは別に、あなたの言い分を適切に代弁して処分に反映させることが、弁護士が刑事事件で弁護をすることの意味であり、役割なのです。

刑事弁護をする弁護士が加害者の絶対的な味方というのは本当?

弁護士には、弁護士倫理として負っている義務があります。

弁護士が負う2つの義務

弁護士は、依頼者の利益のために誠実に職務を行なうべき義務を負っています(誠実義務といいます)この誠実義務があるために、弁護士は基本的に、刑事事件で共犯者双方の弁護をすることができないとされています。双方の利益を最大化しようとすると、しばしば利益相反に陥るからです。他方で、弁護士は社会正義の実現を目的とし、また弁護士倫理として、事実を積極的にゆがめてはならないという義務も負っています(消極的真実義務といいます)。この2つの義務の調和点として、弁護士は、事実を積極的にゆがめない限りにおいて、依頼者の利益を最大限に実現する義務を負っているのです。

弁護士が懲戒されるケース

たとえば黙秘をしている依頼者に対し、弁護士が「真実の解明のため」といって、不利益な事実であっても自白するよう積極的に説得することは、法曹倫理違反として懲戒の対象になり得ます。この意味で、刑事弁護をする弁護士は、依頼者である加害者の味方であるのです。

刑事弁護を頼む費用は?国選と私選で報酬の違いは?

国選事件と私選弁護は、いずれも刑事弁護なので、行う弁護活動の内容は同じです。しかし、費用や、弁護士との関係においてはいくつかの違いがあります。

国選弁護の場合

国選事件の場合、刑事弁護を頼む費用は、国が負担します。そのため、被疑者・被告人にとっては、無料で弁護を受けられることになります(その分、基準額以上の資力がないことが要件になります)。

私選弁護の場合

他方、私選で弁護士を立てる場合には、着手金と報酬(成功報酬)の料金は、自分で支払う必要があります。私選の場合の料金は、現在では統一の基準がないので、事務所ごとの料金体系に任されています(詳しい料金の話は、各事務所のホームページに書いてあります)。現実問題として、私選で弁護士を立てる方が、料金はかかります(そもそも国選事件の料金は国が負担します)。しかし、私選なら、あなたの側で、刑事事件に詳しい弁護士を自ら選ぶことができるのです。私選の場合には費用はかかりますが、その分、私選ならではのメリットもあるのです。

刑事弁護の経験豊富な弁護士が在籍多数、そのような法律事務所の見つけ方は?

刑事事件を専門的に扱っており、当然、各種事件の弁護も経験豊富。そのような弁護士が在籍多数の法律事務所は、どうすれば見つけられるでしょうか。

弁護士はインターネットで探せる

刑事弁護士を探すのに、最も簡単・便利で現実的な方法は、インターネットで検索することです。経験豊富な弁護士が多数在籍している事務所であれば、そのことをホームページでアピールポイントとして挙げているでしょう。他方、口コミで情報を集めることは、多くの方にとっては現実的に困難です。刑事事件についてお悩みのときは、まずは刑事事件に詳しい弁護士が多数在籍している法律事務所をインターネットで検索し、ご相談の予約をお取りになるのが一番です。

刑事弁護に関して有名な本、入門書はあるか?

「刑事弁護に関して、有名な本や入門書はありますか?」という質問を受けることがあります。

司法修習生向けの本

有名な本としては『刑事弁護実務』という本があります。ただし、これは司法研修所が司法修習生用に発行する書籍(いわゆる白表紙)であり、一般の人には入手困難です。

一般の方向けの本

一般の人でも入手可能な有名な本としては、『刑事弁護ビギナーズ』や『刑事弁護異議マニュアル』という本があります。これらの本は、ためになる基本的なことが書いてある上、書式も付いています。ただし、あくまで実務家が実務家のために書いた本なので、分かりにくい点もあるかもしれません。他方、著名な刑事弁護士が書いた本として、たとえば『刑事弁護の技術と倫理』があります。この本は、一般の人にも比較的わかりやすく書かれています。ただし、それでもなお難しさが残るかもしれません。

刑事弁護士の論文集

刑事弁護士たちが論文を寄せている雑誌として、『季刊刑事弁護』があります。この雑誌は、刑事弁護士たちの弁護活動における工夫や、その成功例や失敗例が載っており、大変ためになります。

よくある刑事弁護の弁護士相談

初歩的な疑問なのですが、刑事弁護を担当する弁護士の役割にはどんなことがありますか?素人として一番に思い浮かぶのは無罪を勝ち取る、ということくらいなので他にもあれば知りたいです。また、よく裁判などで耳にする情状とはどんな意味でしょうか?

刑事事件専門の弁護士さんはあまり聞いたことがありませんでした。今までに逆転無罪になった事件ってどのくらいありますか?刑事事件専門の弁護士としてやりがいを感じるのはどういうときですか?

またこの事件はやりたくないなと思ったのはどういうケースでしょうか?

興味があるので色々教えていただきたいです。

犯罪者を弁護するのは正義に反するので、弁護士倫理・法曹倫理というものに違反するのではないかと思います。でも、弁護士には誠実義務とか真実義務というものがあって、犯罪者の弁護は必ずしも懲戒されないと聞きました。いったいなぜなんでしょうか?

よく犯罪者にも権利があるので、弁護士が必要と聞きました。弁護士倫理・法曹倫理とは具体的にどのようなものですか?それと真実義務・誠実義務との関係はどのようになっていますか?弁護士が利益相反をして懲戒される場合、どのくらいの重さですか?

刑事事件における弁護士先生の正義とはなんでしょうか?検事さんと違うような気がしましたので、お聞きしたいと思いました。

今、息子が傷害事件で逮捕されていてその刑事弁護を国選にやってもらっているのですが、思うように動いてもらえないので私選に切り替えようと考えています。その場合、弁護士費用が高くつくと聞いたのですが、着手金や報酬などを合わせてどれくらいになるのでしょうか?具体的な料金体系を知りたいです。

国選と私選はざっくりいってどのくらい違うのでしょうか?着手金と成功報酬と単なる報酬の内容の違いは何でしょうか?私選の弁護活動を行なう場合の平均的な料金・費用はどのくらいになるでしょうか?

夫に対する痴漢の冤罪で困っており、その刑事弁護をしてくれる弁護士を探しています。やはりお願いするからには同様の事件経験豊富な弁護士にお願いしたいです。そういった弁護士が多数在籍し、刑事事件を専門に取り扱っている法律事務所はありますか?

ちなみに経験豊富とは司法試験に合格して何年くらいの人を言うのでしょうか?

刑事事件専門の法律事務所は全国でどのくらいありますか?

弁護士になって刑事弁護実務に携わることを目指しています。いまのうちから刑事弁護の入門書などの本を読んでおきたいです。司法研修所の白表紙という本を読みたいのですが、司法試験に受からないと手に入らないようです。刑事弁護に関する書籍には、刑事弁護ビギナーズや季刊刑事弁護という本などがあるようですが、どれがいいでしょうか?

刑事弁護ビギナーズ・季刊刑事弁護・刑事弁護の技術と倫理・刑事弁護異議マニュアル・

司法研修所の白表紙・刑事弁護実務の書籍本のうち、入門書としてはどれが一番いいでしょうか?

より詳しい解決方法は罪名別よくある質問に続く
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